金魚写真家のブログ

結果を変えたければ行動を変えるしかありません。その行動を決めるのが思考。

これから金魚撮影をはじめる方へ

どうも、岩崎です。

金魚の写真を撮るとき、まずはカメラ選びですよね。

カメラ選びに関しては、多くの誤解があるので、まずはそのことに関してです。
どこでも、解説されていないカメラの仕組みに関しての内容をお伝えします。

コンパクトデジタルカメラ

マニュアルフォーカスやシャッターを押した時のタイムラグの問題を考えると
金魚を撮影するには向いていないと思いますが、慣れれば撮れます。

どうすることもできないのが、絵作りですよね。つまり構図ってことです。

デジタルカメラはフィルムカメラと違って、現像処理もカメラがやってくれるので、
ほとんどのメーカーは、高速でキレイだろうと思われる画像処理をするソフトで、見た目を良くしようとカメラに組み込んでいます。

コンパクトカメラはプロというよりも、初心者向きに開発されているので
初心者好みの絵作りとして、
見た目が派手でメリハリの利いた感じになるようにコントラストは強めになっています。
(これはスマホも同じです)

なので、特に経験や知識がなくてもシャッターを押せば、そこそこの写真が撮れます。
実はこれが最大の問題なんです。

例えば、料理だと、化学調味料を大量に入れたインスタント食品みたいに
手軽に撮れる機能に頼ってしまうと、ずっと同じような写真しか撮れなくなります。

何より、こういった写真に目が慣れてしまうと、写真の良し悪しの判断ができなくなってしまいます。

また、コンパクトカメラは、マニュアルでのフォーカスができません。

つまり、ずっとオートフォーカスに頼る事になるので、
暗い場所などで、この精度が悪い場合や極度に遅い場合は、
シャッターチャンスを逃す結果になってしまいます。

これは、金魚だけではなく、人物でも風景でも同じことです。

たまに、ママさんから
「運動会での子供の写真を上手に撮りたい」と言われるんですけど、
よくよく話を聞いてみると、ほとんどがオートフォーカスでしか撮れない。と言います。

できるなら、マニュアルフォーカスではなく、マニュアルでフォーカスができるもの。
オートフォーカスとマニュアルフォーカスの両方ができるものを選ぶほうが
撮影のチャンスや幅は大きく広がります。
(私もそうですが、プロであればオートフォーカスは使いませんし、全てマニュアルで操作します)

ただ、そのようなモデルは一眼レフと価格帯がほぼ同じなので、
この場合は一眼レフを選んで欲しいなと思います。

デジタル一眼レフ

一眼レフタイプは、絵作りの味付けが弱めか、その味付けをキャンセルできるような方法(RAW)が用意されているので、操作方法の基礎を学べば、どんな条件下でも自分が思ったように表現できます。

これが、逆に初心者の方をデジタル一眼から遠ざける理由になってしまっているのも事実です。

目がコンデジやスマホで撮れる、メリハリの利いた鮮やかな写真に慣れて
デジタル一眼で撮影すると、多くの人が
コンデジの時よりへたくそになったと感じるという問題が出てきます。

勝手に写真を作ってくれるカメラ側でのサポートが無いので、自分で作りこまないといけないからです。

実は、このように感じるのは最初だけで、撮影をしていくうちに
徐々に自分なりの撮影方法や好みの写真が撮れるようになりますので
本当なら1日も早く一眼レフで撮影を始める事が重要です。

ちなみに、一眼レフでの撮影を料理で例えるなら
素材から仕込んで作る手作り料理です。

なので、それなりのモノを作ろうと思えば
基礎を勉強して練習を積まないといけない。

また料理は腕!が大事のように思われていますが、
実際は舌(味)なのと同じように、

撮影も腕ではなく「目」を養う事が大事です。
テクニックは数ヶ月でマスターできますが
目を養うのは、生涯をかけてコツコツと高めることなので一朝一夕にはできません。

だから、学ぶ必要があるんですね。
ただ、これは美術館に行ったり、他の人の作品を見たりしていけば自然と力はついてきます。

写真の撮り方は、本を読んでもいいし、
ウェブで学んでもいいし、なんでも自分が良いと思ったものを学んで、
実践すればいいだけですよね。

そして、たくさん失敗すること。

その失敗することで、経験になっていき、失敗を繰り返さないように
対策をしていくわけです。

カメラは消耗品、レンズは一生もの

カメラ本体に関しては、ミラーレスならまだしも、シャッターユニットはいつかは壊れるものなので、買い替えの時期がやってきますが、レンズはほぼ一生使えます。

なので多少、予算がある場合はレンズに使うほうが長い目でみたらよいので
仕事で使うのでなければカメラは入門機で十分なのでレンズをより明るい(F値の小さなもの)を選んでください。

レンズは基本的にズームではなく単焦点がおすすめです。
初心者向きにレンズキットという、レンズとカメラがセットになっているものがありますよね。

最初はこのレンズで撮影して、その後、良いレンズを購入して比べるとその差がすぐにわかるので、
見る眼を養えるかもしれませんが、
その前に自信を無くして撮影をやめる方も多いです。

最終的には安いズームレンズは描写力の点で論外なので、
予算が限られている場合は安い単焦点レンズ(金魚をメインに撮るならマクロレンズ)を購入する事を強くおすすめします。

単焦点は安くても描写力は高いものが多いです。

また、キヤノンのLレンズのように描写力が高いズームレンズもありますが、
明瞭さや細部の描写は安い単焦点が上の場合もあります。

Lレンズの描写に目が慣れてから単焦点レンズ(50mm)で撮影した時の驚きは今でも忘れません。

色などはLレンズのほうが自然な感じですが、単焦点が描く素直な色とズームレンズでは出せないシャープさは多くの熱狂的なファンが存在するのも納得できます。

ただ、金魚を撮る場合は単焦点では、あまり近寄れないので大きく撮影する事ができません。
マクロレンズもしくは、簡易マクロ撮影ができるレンズが大きく撮れて良いですよね。
(開放にしてしまうと、今度はボケ過ぎてしまうので注意も必要です)

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いわさきじゅん

いわさき写真教室 主宰。主に写真家、ひとり経営者向けにマーケティングなどを教えたりしています。

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