金魚写真家のブログ

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自然光と向き合い、理想の写真に!夏の空と大きな雲を魅力的に撮影する方法

こんにちわ!

写真×instagram集客専門家のいわさきじゅんです。

屋外で写真を撮ることが多い季節、この時期によく撮るのが夏空と入道雲。

映画やアニメでも鉄板の組み合わせで、心惹かれますよね。

今回は、これからの時期につい外に出て写真を撮りたくなりような「自然光と向き合い、理想の写真に!夏の空と大きな雲を魅力的に撮影する方法」についてご紹介していきたいと思います。

暑くて外に出るのが面倒な、インドア派の方もぜひ読んでください。天気が良ければ空と雲は上を見ればどこでも広がっています。近所のコンビニの帰り道に青空と入道雲が見えれば、なぜかそれだけで映画のワンシーンのようになる気がしませんか。夏の空にはそんな魅力が詰まっています。

自然光と向き合い、理想の写真に!夏の空と大きな雲を魅力的に撮影する方法

撮影時間について

青空と雲を綺麗に写すのに適した時間

空の色温度は時間帯によって、変わります。撮って出しで綺麗な青を写し、現像時に調整するというのがベストかと思います。太陽が少し傾いている状態であれば、光の角度がちょうど良い具合に雲を照らしてくれて立体感のある綺麗な写真を撮ることができます。

太陽は、自然がもたらす一種のライティング機材と考えるとわかりやすいかもしれません。真上からのトップライトだと、影も真下につくのでのっぺりとした印象になると思います。ですが、斜めから光をあてると影もその分横にのびて陰影がわかりやすくなりますよね?つまり、太陽が真上に来る昼の時間はあまり撮影には向いていません。

さらに詳しく言うと、気象条件なので難しい部分がありますが、青空と白い雲のベストな撮影時間帯は、8時から10時30分&13時30分〜16時くらいかなと思っております。

撮りに行く時は「方角」を注意する

太陽と大きな雲が発生している方角が全く同じだと、バックライトのみのシルエットのような状態で雲のディテールや綺麗な白を写すのが難しくなります。

撮りたい位置によって、それが西の雲であれば午前中、東の雲であれば午後を撮影時間にすれば逆光を避けることができます。撮りに行く際はベストな方角も考えて場所選びをしてみると良いと思います。

撮りにくい時間帯

太陽が真南に近い位置にある時間帯(11時〜13時くらい)は、白飛びを発生しやすく、雲のディティールが失われる、そして雲の上部のみに光が当たり雲の下部に綺麗に光が当たらず、雲の色が綺麗な白にならないこともあるので難しい時間帯になります。

入道雲の狙い目の時間帯

夕立は夏の午後に1時間くらい集中的に降る雨のことですが、入道雲がこの雨をもたらします。入道雲が作られる原理は、午後に太陽に強く照らされた地面の気温が高くなり、地上の湿った空気が暖まり上昇気流が発生することにあります。

ということは、気温が高まる14時くらいから夕方にかけてが入道雲が発生しやすい時間帯といえます。入道雲の発生予測のために天気図を見るのも良いですが、もっと手軽さを求める場合は、朝のテレビやネットの天気予報などを見て、夕立や雷警報が出ている方角がどちらなのかを見れば良いと思います。

例えば、東京に居て、千葉方面で午後の急な雷雨に注意となっていれば東の方面に発生するのかなと考えれば良いと思います。自然現象なので絶対はないのであくまで予測との戦いです。理科の授業みたいになってきましたが、次のトピックでは写真の話に戻りますのでご安心ください。

夏の空と雲で撮影を楽しむ!撮影のポイント解説

青空と雲撮影時の設定について

撮影時間15時45分

上の写真撮影時は、太陽光が写真の左上部分(サイド光)から入っており、多少左部分の雲が白飛びしていました。そして、雲の右部分が灰色になっており、白が綺麗に出ていない状態です。(ライティングで言うと、人の顔にサイドからストロボを当てた場合と一緒ですね。)

撮影の際は明暗差を考慮し、白い被写体の白飛びは最小限におさえ普段より暗めに撮影します。そして、編集時に明るさや色味を調節する、そんな手順です。撮る時は編集時でも調整できる明るさや色味といったところは後回しにして、撮影時にしかコントロールできない白飛びを一番気をつけたポイントです。

撮影する際に、雲の立体感を強調するために気をつけたポイントはこちら

主役が雲である場合の起点として、このような設定にしています。そして、ただ太陽光の周り具合によっては、雲の明暗差ができるので、そういう場合は白飛びをできるかぎり少なく済ませるように調節します。

空の色などは、後の編集でリカバリー可能なので、雲以外の景色の色味が多少綺麗に出なくてもここは、雲に合わせるようにしています。ですが、白飛びは、編集でもどうにもなりません。

逆光気味でも良い写真が撮れる場合もある

ちなみに逆光気味でも奇跡のような瞬間(雲の動きが早いため、太陽と雲が重なるような時)が上の写真のように訪れる場合があります。自然を相手に撮影していると偶然の出会いで良い写真が撮れる場合があります。

望遠レンズを使って迫力を出す方法

望遠の圧縮効果で雲の大きさを強調する

圧縮効果(遠近感をなくし、背景にあるものを大きく見せる)を感じるために、とにかく写したい被写体と離れてどこまで画角にいれるかがスタート地点になります。

被写体と離れて、焦点距離を稼げば稼ぐほど、圧縮効果をより強く感じられます。この作例では、手前の被写体(船)にピントを合わせ、圧縮効果によって背景の入道雲の大きさを強調しています。焦点距離を稼ぎつつも、雲の高さを全部入れるためには、自分が被写体から離れるしか方法がありません。時々バズーカみたいなレンズで遠くから撮っている人を見かけるというのはそういう理由です。

比較対象を置いて、入道雲の大きさを印象付ける

この作例では、夕焼け時にスカイツリーの背景に入道雲がかかっている景色を望遠レンズで撮影しました。偶然にもヘリコプターが通って、より雲の大きさを印象付けることができました。

雲という一つの被写体を写すのみでは、写真として寂しく、雲の大きさも伝わりにくく、印象に残らない写真になりますので何かと一緒に写すことで際立たせることができます。

まとめ

「自然光と向き合い、理想の写真に!夏の空と大きな雲を魅力的に撮影する方法」について解説致しましたがいかがでしたでしょうか。

正直、空の写真について自分がここまで解説することなんてないと思ってました(笑)。
ただ、夏空にはそれだけの魅力が詰まっている。そんなことを感じて頂けて、夏の素敵な写真を残すことのご協力ができたら嬉しい限りです。

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いわさきじゅん

いわさき写真教室 主宰。主に写真家、ひとり経営者向けにマーケティングなどを教えたりしています。

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